病院めぐり
小松島赤十字病院外科
阪田 章聖
pp.740
発行日 1998年6月20日
Published Date 1998/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903204
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小松島市は徳島県の東南に位置し,徳島市に隣接した港町で,ここに徳島の南部医療圏における基幹総合病院として昭和24年本院が開設されました.現在20診療科,病床数564床をもち,医師数約80名を擁し,地域に密着した医療を目ざしております.外科は昭和25年より診療を開始し,8名のスタッフで構成され,現在の主な診療は消化器外科,呼吸器外科,内分泌外科,小児外科および透析療法を中心とする腎不全外科をメーンに行っており,日本外科学会,消化器外科学会,胸部外科学会,気管支学会,透析医学会の各認定施設に認定され,透析療法従事職員研修実習施設にも指定されています.消化器外科は渡辺恒明,榊芳和両先生の指導のもとに全員が担当しています.渡辺部長は昭和43年に赴任され当院の最古参であり,わが医局の親分的存在でもあります.年間手術件数のうち胃癌60例,大腸癌50例とやはり悪性腫瘍の割合が高く,ヘルニア,痔疾患などを含む全消化器外科手術症例は平成10年度は416例で,腹腔鏡下手術も年々増加しています.呼吸器外科は木村秀先生が担当し,肺癌を中心に自然気胸,縦隔腫瘍などを含め年間40例を越え,VATSにも積極的に取り組んでおり,年ごとに著しく増加しています.内分泌外科は須見高尚先生を中心に,乳癌,甲状腺,副甲状腺疾患を扱っており,徳島県における乳癌,甲状腺疾患の検診業務にも積極的に参加しています.
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