病院建築・26
小松島赤十字病院の設計
川上 玄
1
1川上玄建設事務所
pp.81-85
発行日 1971年2月1日
Published Date 1971/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541204246
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計画の概要
この工事は病床数約400(最終500),外来患者数400-500を想定する施設拡充計山の第1期工事である.将来は既存の第2病棟・厨房棟・ボイラー棟付近に,病床数200−300の病棟およびボイラー室・電気室・厨房・洗濯室などのサービス部にあてる施設を,さらに増設することを想定している.
今回の工事は,地上6階(他に屋階2層)延べ床面積6610m2の建設で,1階には外来各科・薬剤部・放射線部および管理部が配置され,2階には中央診療施設および管理部が置かれ,3階以上は病棟にあてられている.中央診療施設としては,放射線部・手術部・検査部の充実を図るとともに,ICUを新たに設置するなど,近代的な病院になるよう意図されている.病棟部については増築部分だけで200床を収容する.TB病棟・伝染病棟・小児病季東は既存の病棟が活用され,新設病棟部にはその他の一般患者が収容される.なお,本病院の構内には,前述の厨房・ボイラー棟のほかに電気・洗濯用の施設や職員宿舎および看護学院があり,また道路を隔てた隣地には県立の肢体不自山児センターおよび看護婦宿舎がある.
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