Japanese
English
特集 鼠径ヘルニアの治療NOW―乳幼児から成人まで
鼠径ヘルニアに対する日帰り手術
An ambulatory surgery for groin hernia
今津 浩喜
1
,
増井 利彦
1
Hiroki IMAZU
1
1いまず外科
キーワード:
日帰り手術
,
tension free術式
,
硬膜外麻酔と局所麻酔
,
Kugel法
,
Direct Kugel法
Keyword:
日帰り手術
,
tension free術式
,
硬膜外麻酔と局所麻酔
,
Kugel法
,
Direct Kugel法
pp.1385-1389
発行日 2008年10月20日
Published Date 2008/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102290
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要旨:当院の日帰り手術は基本的に外来受診は4回で,初診時に術前検査を行って手術日を決定し,2回目が手術当日,3回目は術後翌日電話にて行い,4回目は術後3週目に再診とし,特に問題がなければその時点を終診としている.術前には現病歴の確認,理学所見,超音波検査所見にて診断および手術適応,術式,麻酔方法を決定する.手術当日は症例に合わせ,除痛を硬膜外麻酔または局所麻酔,鎮静をプロポフォール持続静脈内投与で行い,これに酸素・笑気のマスク麻酔を用いた全身麻酔併用で麻酔を行う.18歳以上で成長が止まっていれば性別や年齢,初発・再発やヘルニアの違いを問わずメッシュを用いるtension free術式を行っている.Kugel法またはDirect Kugel法を基本としているが,術式に固執せず,術中に問題があれば術式変更にも躊躇しないことにしている.術後は2時間以内にほぼ全例が帰宅し,日帰り手術達成率は99.7%である.
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