Japanese
English
特集 ここまできたDay Surgery
成人鼠径ヘルニアのDay Surgery
Inguinal hernia repair in the ambulatory surgery setting
平井 淳一
1
Junichi HIRAI
1
1原尾島病院外科
キーワード:
day surgery
,
ヘルニア修復術
,
プラグ法
Keyword:
day surgery
,
ヘルニア修復術
,
プラグ法
pp.729-732
発行日 1998年6月20日
Published Date 1998/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903201
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米国で主に医療経済的理由により始まったday surgeryは,1990年代には一般外科領域の全手術数の約50%を占めるようになった.一般外科手術症例のなかで最も多い鼠径ヘルニ手術では80%以上がday surgeryで行われている.一方,わが国の医療保険制度下では鼠径ヘルニア修復術のday surgeryによる医療費削減効果はそれほど大きくはない.したがって,筆者らは多様かつ効率的な医療を提供するという観点から,患者に選択肢の1つとしてday surgeryを示し,これを希望する症例に対して行っている.その結果は患者のQOLを損なうことなく治療が行え,満足度は高かった.Day surgeryの実施にあたってはインフォームドコンセントと外科医の意識改革とが不可欠である.
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