特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅹ.その他
131.食中毒
田辺 博
1
Hiroshi TANABE
1
1木沢記念病院外科
pp.342-344
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903008
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疾患の概念
食中毒とは一般的に食事摂取によって起こる生体の機能的あるいは器質的障害をいう.その原因は,細菌,自然毒,化学物質と多岐にわたり,多様な症状,経過を示すものであるが,最近では病原性大腸菌O−157による集団食中毒が発生し,多数の死亡症例も報告されていることから,全国的な衝撃を与えており,いま新たな注目がなされている疾患である.食中毒は主に細菌性と自然毒が中心となるため,これらについて記載する(表1).
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