臨床外科交見室
外科医の臨床研修について思いつくまま
滝 吉郎
1
1神鋼病院外科
pp.1167
発行日 1997年9月20日
Published Date 1997/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902840
- 有料閲覧
- 文献概要
最近,臨床研修についてその重要さや,在り方についてよく話題になる.外科でも臨床研修の内容や期間についての議論がよくされていて,各大学などで臨床研修プログラムなどもできつつある.これについて,一病院の外科医(20年目)でスタッフ5人をかかえる部長として思いつくまま書かせていただく.
普通,最初に臨床研修をスタートするのは大学病院である.ここで外科としての基本的な清潔・不潔の概念,手術の墓本動作,カルテの書き方,処方箋,麻薬の取り扱いなどを覚える.しかし,それだけではいざ一般病院に赴任しても外科医としての実働能力はあまりないのが実情である.できれば大学で1年以内に基本的なことを覚えて,早く一般病院で実践的な研修をつむべきだと思う.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.