病院めぐり
社団法人鹿児島共済会南風病院外科
山田 一隆
pp.1165
発行日 1997年9月20日
Published Date 1997/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902839
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当院は昭和29年9月に96床でスタートし,現在は診療科12科,ベッド数338床で運営されています.鹿児島市の中心に位置し,薩摩藩の鶴丸城跡や西郷さんの銅像などの名所旧跡に囲まれており,病院7階の職員食堂からみる桜島は絶景です.診療圏は鹿児島市を中心としていますが,鹿児島県全域からの紹介患者さんも多く,鹿児島県の中核病院のひとつとして地域医療に貢献しています.
外科は昭和32年1月に鹿児島大学第1外科の関連施設として開設され,当初は結核病床を約150床有していたこともあって,呼吸器疾患中心の診療が行われていたようです.その後,昭和41年には鹿児島大学第2内科の協力のもとに消化器科が開設され,それ以降は外科も消化器疾患を中心とした診療が行われ,現在に至っています.また,末永副院長と山田(外科部長)は日本外科学会の指導医であり,消化器外科学会,消化器病学会および大腸肛門病学会の認定施設としての実績をあげています.平成8年度の手術症例数は全麻308例,腰/硬麻39例,局麻16例でした.全麻症例の疾患別内訳は,悪性疾患が197例(食道癌5,胃癌69,小腸・大腸癌80,胆道・膵癌14,HCC 6,肺癌6,甲状腺・乳癌16),その他にIBD22例(潰瘍性大腸炎7,クローン病15),胆石症36例,膵石症4例などでした.
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