Japanese
English
臨床報告・1
3腫瘤の肛門脱出をきたした直腸villous tumorの1例
A case of villous tumor of the rectum prolapsing three tumors through the anus
青木 信一郎
1
,
石川 亨
1
,
河合 雅彦
1
,
十字 幸子
2
,
甲賀 新
3
,
佐治 重豊
4
Shinichiro AOKI
1
1甲賀病院外科
2甲賀病院内科
3甲賀病院病理
4岐阜大学医学部第2外科
キーワード:
絨毛性腫瘍
,
肛門脱出
,
直腸癌
Keyword:
絨毛性腫瘍
,
肛門脱出
,
直腸癌
pp.1637-1640
発行日 1996年12月20日
Published Date 1996/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902605
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はじめに
大腸腺腫のなかでも絨毛性腫瘍(villoustumor)は,その肉眼的および組織学的特徴に加えて,粘液分泌および高頻度の癌化などの特徴を有している1).臨床症状としては下血,粘液便,下痢,便秘,肛門脱出などを認めるが,近年,人間ドックや大腸癌検診での無症状での発見例も増加している2,3).
今回筆者らは,同時に3個の腫瘤が肛門外に脱出した癌化を伴った直腸villous tumorの1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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