特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅱ.特殊な病態の術前患者管理
3.消化管系
イレウス
藤崎 真人
1
,
平畑 忍
1
,
前田 大
1
,
長谷川 博俊
1
,
和田 徳昭
1
,
小島 由光
1
,
滝沢 健次郎
1
,
関根 和彦
1
1足利赤十字病院外科
pp.345-346
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902511
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外科的治療が必要とされる機械的イレウスは,閉塞部位により小腸イレウスと大腸イレウスに,また,閉塞の状態により単純性と複雑性(絞扼性)に大別される.それぞれに病態が違うので一概には論じられないが,大腸イレウスは閉塞性腸炎や敗血症を併発して重篤化することがあり,より素早い対応が必要である.また,小腸イレウスでは絞扼性か否かを判断することが非常に重要で,診断の遅れは時として重大な結果をもたらすことがある.
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