Japanese
English
特集 急性腹症—画像診断から初期治療まで
腹痛と画像診断
Fundamentals of image diagnosis in patients with abdominal pain
万代 恭嗣
1
Yasutsugu BANDAI
1
1社会保険中央総合病院外科
キーワード:
腹部単純X線写真
,
超音波検査
,
CT検査
Keyword:
腹部単純X線写真
,
超音波検査
,
CT検査
pp.1109-1113
発行日 1996年9月20日
Published Date 1996/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902388
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腹痛における画像診断は,胸部および腹部単純X線写真,超音波検査に加えCT検査が基本となる.腹痛の部位や程度,さらには腹膜刺激症状の有無を考慮に入れておおよその原因臓器や原因疾患を想定しながら画像診断を進めていくのが早道である.その際,婦人科疾患,泌尿器科疾患による疼痛や,胸部からの放散痛にも注意する.超音波検査では異常な低エコー域の検出が基本であり,なかでも消化管疾患を念頭に置いた検査が疾患の早期発見につながる.CT検査では,いくつかのスライスを順にみて,臓器のつながりを3次元的に構成しながら診断を行うのが見落としを最小限とする要点である.
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