投稿 症例
偶然発見された線毛性前腸性肝嚢胞と考えられる1例
阿部 寿徳
1
,
相馬 渉
1
,
武原 真一
1
,
橋永 正彦
1
,
二宮 繁生
1
,
脇坂 昌紀
1
,
有田 毅
1
,
村上 和成
2
1有田胃腸病院
2大分大学医学部消化器内科
キーワード:
線毛性前腸性肝嚢胞
,
超音波検査
,
CT検査
,
MRI検査
Keyword:
線毛性前腸性肝嚢胞
,
超音波検査
,
CT検査
,
MRI検査
pp.1243-1246
発行日 2017年9月25日
Published Date 2017/9/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000132
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線毛性前腸性肝嚢胞は稀な疾患である.胎児期前腸の遺残に由来する嚢胞で,肝内側区域被膜直下に好発する.本疾患は1857年にFriedreichにより初めて報告され1),過去の報告ではほとんどが切除されているが,基本的には良性疾患である.画像的特徴を理解し念頭に置くことで強く疑うことができる疾患であり,外科的手術などを行わずに経過観察できうるため,文献的考察を加え報告する.
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