特集 消化管の画像診断―US,CT,MRIの役割
総論
ルーチン検査でわかる消化管疾患とその所見
1.腹部単純X線検査
腹部単純X線検査
牛尾 恭輔
1
,
奥村 幸哉
1
,
古賀 充
1
,
宮川 国久
2
,
水口 安則
2
,
森山 紀之
2
1国立病院九州がんセンター放射線部
2国立がんセンター中央病院放射線診断部
キーワード:
腹部単純X線写真
,
静脈硬化性大腸炎
,
腸管囊胞性気腫症
,
消化管穿孔
,
消化管の石灰化病変
Keyword:
腹部単純X線写真
,
静脈硬化性大腸炎
,
腸管囊胞性気腫症
,
消化管穿孔
,
消化管の石灰化病変
pp.246-254
発行日 1999年2月26日
Published Date 1999/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102970
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要旨 腹部単純X線写真は腹部のいろいろな症状を訴える患者では,ルーチン検査として広く撮影され,実際,診断上で大きな役割を果たしている.今回,腹部単純X線写真の意義を,①腹部単純X線写真のみで直ちに判明する消化管の疾患・病変,②腹部単純X線写真が診断上で確定診断に直結する疾患・病変,③診断上で疑診や次の検査法の選択に有用な疾患・病変,に分けて述べた.このうち,これまであまりよく知られていなかった消化管壁の石灰化による粘膜下腫瘍様の病変,“静脈硬化性大腸炎”についてより詳しく述べた.
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