病院めぐり
国立長崎中央病院外科
古川 正人
pp.221
発行日 1996年2月20日
Published Date 1996/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902216
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国立長崎中央病院の前身は,昭和17年に設立された大村海軍病院で,昭和20年12月に厚生省に移管され国立大村病院となりました.そして,昭和50年4月に,本院が地理的に長崎県の中央にあること,および地域医療の中核的立場を保持するということから国立長崎中央病院と名称変更を行い,昭和61年には国立病院・療養所の再編成計画にて全国で11か所の「高度総合診療施設」に類型化され,さらには外科,消化器外科はもとより,救急医学,内科,脳神経外科,放射線科などの専門医教育病院として当該学会より認定を受けています.
当院の総病床数は680床(外科は46床)で,24科の診療科があり,総数115名の医師数ですが,われわれ一般・消化器外科のスタッフは医師6名,レジデント3名,研修医3名の総勢12名です.平成6年の手術症例数は484例で,疾患別では大腸癌53例,胃癌46例,肝・胆・膵悪性疾患41例,乳癌20例など悪性腫瘍が多く,良性疾患では胆石症64例,ヘルニア57例,鎖肛根治術など小児疾患が19例であり,そのほか消化管穿孔・出血37例,腹部外傷10例,急性虫垂炎37例,新生児疾患13例など105例(21.6%)が緊急手術例でした.
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