病院めぐり
国立長崎中央病院泌尿器科
林 幹男
pp.815
発行日 2000年9月20日
Published Date 2000/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413903070
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大村市は長崎県のほぼ中央部に位置し,県内の二大都市の長崎市と佐世保市の中間距離にあり,人口84,421人,面積は126.33km2です。風光明媚な大村湾と雄大な多良連峰を擁し,水と緑の調和のとれた自然環境にあります。世界初の海上空港として知られる長崎空港の所在地でもあります。花の名所として知られる大村公園には,オオムラザクラ,クシマザクラ,ソメイヨシノなど約2,000本の桜があり,また西日本随一である花しょうぶ園もあります。さらに,日本最初のキリシタン大名大村純忠で知られる大村氏一千年の城下町であり,多くの史跡が現存しています。
国立長崎中央病院は昭和17年7月に佐世保海軍病院大村病舎として創設され,同年10月に大村海軍病院として運営が開始されました。いわゆる山奥に軍が建てた病院ですから,地方の国立病院としては広大な敷地を誇っています。終戦後は昭和20年12月に厚生省へ移管されて国立大村病院となり,さらに昭和50年4月に国立長崎中央病院と名称変更し現在に至っています。定床は653床で,常勤医師数68人,レジデント19人,臨床研修医23人で診療を行っています。県央地区の中核病院であり,さらに数多くの離島を有する長崎県の離島中核病院です。そのため,救急車はもとよりヘリコプター輸送回数は多く,日本でも有数の出動回数となっています。現在,平成15年の完成を目指して新病院の建設工事が着々と進んでいます。
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