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特集 乳癌初回の診療:ガイドラインと主治医の裁量
乳房温存手術における乳腺切除範囲の決定
A decision on the extent of breast resection in breast-conserving surgery
岩瀬 拓士
1
Iwase Takuji
1
1癌研究会附属病院乳腺外科
キーワード:
乳癌
,
乳房温存手術
,
乳管内進展
,
画像診断
Keyword:
乳癌
,
乳房温存手術
,
乳管内進展
,
画像診断
pp.1123-1128
発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100725
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要旨:乳房温存手術における乳腺の切除範囲決定に際しては,マンモグラフィや超音波検査のみならず,必ずMRIやCTなどの造影検査を併用して,乳管内進展を含めた癌の拡がりを正確に把握することが重要である.癌の拡がりに関して疑わしい病変が存在するときは積極的に画像ガイド下針生検や細胞診を行い,切除断端を陰性にできるような切除線を決定すべきである.乳管内視鏡を用いた乳頭方向への進展診断や,非触知乳癌に対する造影CTとシェルを用いた切除線の決定方法は診断精度の向上とともに今後,有用な方法になると思われる.
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