Japanese
English
臨床報告
乳房温存療法後にPaget型再発をきたした1例
A case of recurrence similar to Paget's disease after breast-conserving treatment for breast cancer
石原 和浩
1
,
山本 悟
1
,
高橋 治海
1
,
田中 秀典
1
,
鷹尾 千佳
1
Kazuhiro ISHIHARA
1
1岐北厚生病院外科
キーワード:
乳房温存手術
,
Paget病
,
マンモグラフィ
Keyword:
乳房温存手術
,
Paget病
,
マンモグラフィ
pp.1414-1418
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407211001
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要旨
症例は56歳,女性.左乳癌の診断で乳房扇状部分切除術(Bq+Ax)を施行した.病理診断は浸潤性乳管癌(乳頭腺管癌),断端陰性,リンパ節転移なし,ER陰性,PgR陰性,HER2陽性(3+)であった.術後補助化学療法と残存乳房の放射線治療を行った.初回手術から2年半経過した頃から左乳頭部の湿疹様変化が出現したため当科を受診した.マンモグラフィにて乳頭部に線状の石灰化が認められ,乳房Paget病を疑った.乳頭部生検にてPaget病と診断され,全乳房切除術を施行した.乳房温存術後にはPaget病の形式で再発をきたすことがあることを認識し,乳頭部石灰化所見などに注意し経過観察する必要がある.
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