今月の主題 肺機能検査から疾患肺へ
各種肺疾患と機能検査
気管支喘息
笛木 隆三
1
,
富岡 眞一
2
Ryuzo FUEKI
1
,
Shin-ichi TOMIOKA
2
1群馬大学医学部・第1内科
2群馬大学医学部・内科
pp.2053-2055
発行日 1981年12月10日
Published Date 1981/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217534
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気管支喘息の定義として広く利用されているのは,American Thoracic Society(ATS)とCiba Guest Symposiumによる提案である.両者ともアレルギーを含めた病因については言及しておらず,気管支喘息の症候群としての性格を裏づけている.ちなみに,前者を引用すると,"種々の刺激に対して気管および気管支が反応性を高め,気道系の広汎な狭窄によって特徴づけられる疾患であり,その狭窄が自然に,あるいは治療によって改善されるものを気管支喘息という"と定義している.
要約すれば,①気道過敏性,②広汎な気道狭窄,③可逆性の3点が診断のポイントとなろう.
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