特集 術後1週間の患者管理
Ⅱ.合併症を有する患者管理
腎機能障害
小山 一郎
1
,
林 武利
1
,
本田 宏
1
1済生会栗橋病院外科
pp.314-315
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902074
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腎機能障害にはその進行度にさまざまな程度があり,その病態に応じて周術期対策が異なる.一般に腎障害に対する手術では易出血性,創傷治癒遅延,組織脆弱性という三大危険因子に,易感染性,不安定な循環動態などの不利な条件が加わる.また,原疾患によってはさらに高度の全身病変が存在することが多く,たとえば糖尿病,膠原病などによる腎障害の場合,インスリンやステロイドなどの常用による影響も含めていっそう綿密な術前・術後管理が必要となる.
本稿では,透析導入前の腎機能障害患者(主に慢性腎不全患者)の病態と管理について述べる.
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