Japanese
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特集 Up-to-date総胆管結石症治療
内視鏡的乳頭切開術(EST)(1)
Evaluation of endoscopic sphincterotomy for bile duct calculi
平田 信人
1
,
竹熊 与志
1
,
藤田 力也
1
1昭和大学藤が丘病院消化器内科
キーワード:
内視鏡的乳頭切開術(EST)
,
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
,
短期合併症
,
長期予後
Keyword:
内視鏡的乳頭切開術(EST)
,
体外衝撃波結石破砕術(ESWL)
,
短期合併症
,
長期予後
pp.843-850
発行日 1993年7月20日
Published Date 1993/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901194
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1975年11月から1992年までに683例の総胆管結石症例にESTを施行し,639例(93.6%)の治療に成功した.出血,膵炎,穿孔などの合併症は40例(5.9%)であった.合併症のための手術率は1.3%,死亡率は0.4%であった.1986年以降は処置具の開発が行われ,技術の向上もみられたため,合併症率は3.7%,死亡例は0%と安全に治療されている.ESWLの導入によりコンフルエンスストーン,巨大多数結石,肝内結石も効率よく治療できるようになった.長期予後は273例中226例で追跡できた.結石再発率は5.8%であったが,EST後10年以上経過したものでは13%であった.胆嚢炎はすべて胆嚢有石群に認められた.
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