特集 術後1週間の患者管理
Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理
12.そのほかの手術
遊離植皮術
坂村 律生
1
,
舟山 恵美
1
,
杉原 平樹
1
1北海道大学医学部形成外科
pp.253-255
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902058
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遊離植皮術の全身術後管理は,広範囲熱傷,重篤な基礎疾患や合併症のある場合を除いてあまり問題となることはない.植皮部と採皮部に対する局所管理が中心になる.遊離植皮を確実に生着させるために局所管理は大切であるが,植皮術は全身のあらゆる箇所に行われるので部位により若干特殊な術後局所管理が必要になる.特に局所安静を気にするあまり麻痺や褥瘡などの術後合併症を起こさぬように,あるいは植皮が順調な術後経過をとらない場合でも植皮の生着しない面積をできる限り少なくする観点からも術後局所管理は大切である.
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