Japanese
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特集 出血させない消化器癌手術
出血させない食道癌手術(3)
A technique of esophagectomy accompanied by minimal hemorrhage
内田 雄三
1
,
村上 信一
1
,
野口 剛
1
,
松本 克彦
1
,
橋本 剛
1
,
挾間田 伸介
1
Yuzo UCHIDA
1
1大分医科大学第2外科
キーワード:
食道癌
,
切除術
,
出血
Keyword:
食道癌
,
切除術
,
出血
pp.1127-1131
発行日 1995年9月20日
Published Date 1995/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901961
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食道癌に対する食道切除・再建術においては,その郭清は頸,胸,腹の多領域に及び,必然的にそれなりの出血を伴う.手術時の出血にはその目的を達成するためには避けることのできない最小限の出血と,適応の誤り,解剖学的知識の不足,未熟な手術手技などによる不必要な出血とがあり,後者に対しては出血量を少なくするためのあらゆる工夫がなされねばならない.出血部位はほぼ決まっており,胸壁,食道裂孔,食道固有動脈,気管支動脈,気管分岐部,頸胸境界部などである.これらの解剖学的特徴を十分に理解し,正しい手術手技を駆使することにより無駄な出血を防止することが可能である.このことが患者のQOLの向上と医療費の節減に寄与する.
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