病院めぐり
国立大阪病院外科
高塚 雄一
pp.228
発行日 1995年2月20日
Published Date 1995/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901788
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国立大阪病院は大阪市の中心部に立地し,すぐ横には難波の宮跡や大阪城があるなど素晴らしい環境に恵まれています.また,その広大な敷地内には病院やパラメディカルの教育施設とともに,臨床研究部や研修センターなどの研究施設も設けられています.ここ数年,当病院も「21世紀の国立病院」に向けての診療科の再編成,オーダリングシステムの導入や予約診療制が進められ,現在の外科病床数は86床(全体:732床)です.また,外科医師数は吉川医長以下8名のスタッフ,レジデント(卒後3年以降:5名),研修医(卒後2年間:3名),研究生(随時:3名)の総勢19名の大所帯です.
当外科の特徴は,一貫して「悪性腫瘍の外科治療とそのオンコロジー」がメインテーマであり,昨年度の全身麻酔手術件数687例をみても,食道・胃癌(176例),肝胆膵癌(34例),結腸直腸癌(177例),乳癌(167例)とその大部分は悪性腫瘍です.診療に際してのスタンスは,まず全スタッフが各疾患の標準的な知識と手術を習得していることが基本であり,そのうえで各々が専門分野の診療,研究,教育を担当するようにしています.したがって,診療体制も月,水,金曜日はそれぞれの専門外来や検査を担当し,火,木曜日の手術日は全員で手術をこなしています.
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