私の工夫—手術・処置・手順・6
胸部食道癌に対する手術術式—QOLを考慮した右胸腔内高位食道・胃管器械吻合術
中村 譲
1
,
糸柳 則昭
1
,
南 寛行
1
Yuzuru NAKAMURA
1
1佐世保市立総合病院外科
pp.226
発行日 1995年2月20日
Published Date 1995/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901787
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胸部食道癌の手術は,3または2領域郭清を伴う食道亜全摘+胃管形成胸骨後再建が標準的である.切除後の予後因子として特に反回神経沿線リンパ節転移の有無は重要で,その徹底郭清が望まれる.しかし,頸胸部の広範な郭清は気管・気管支の血行障害,反回神経損傷による重篤な合併症を招き,著しくQOLを阻害するおそれもある.
われわれは再建法として右胸腔内高位器械吻合を常用しているが,その有用性と術式について胸骨後再建法と比較して述べる.
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