特集 施設別/新・悪性腫瘍治療のプロトコール
Ⅲ.大腸癌治療のプロトコール
(5)埼玉県立がんセンター腹部外科
関根 毅
1
,
真船 健一
1
Takeshi SEKINE
1
1埼玉県立がんセンター腹部外科
pp.112-118
発行日 1994年10月30日
Published Date 1994/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901678
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近年,大腸癌の増加とともに,診断技術の進歩により,早期癌をはじめとする比較的早期の癌も発見されるようになってきている.一方,外科的治療において,治癒切除症例の増加,術後のフォローアップ,さらに術後の補助化学療法をはじめとする集学的治療により,大腸癌の治療成績は向上してきている1-10).最近,癌治療,特に癌手術においては,手術による癌の根治性とQOLからみた機能温存が重視3-10)されるようになり,この観点から,著者らは大腸癌の治療において結腸癌と直腸癌に分けて手術適応と手術術式を検討している.
本稿では,著者らの施設における大腸癌に対する手術を中心とした外科的治療のフローチャートを示し,治療方針について述べてみたい.
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