病院めぐり
財団法人癌研究会附属病院泌尿器科
山内 民男
pp.437
発行日 1995年5月20日
Published Date 1995/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901524
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病院の創立は昭和9年で本邦初のがん専門病院として設立されました。設立当初は,外科,内科,婦人科,放射線科の4科で,多量のラジウムの寄贈があった関係上,放射線療法が隆盛を極め,陰茎癌,膀胱癌,精巣腫瘍などは放射線科医が治療していました。昭和39年秋より嘱託で泌尿器科医による週2回診療が開始されました。当時Stanford大のBagshaw教授のもとに留学していた放射線科金田浩一先生が前立腺癌の放射線療法の手法をもち帰り,昭和38年暮に設置されたMullard社製4.3MeV,linear acceleratorを用いて,翌年10月に本邦初の前立腺癌照射が行われました。
昭和41年より河合恒雄(現副院長兼部長)が嘱託医として診療を行い,前立腺癌の放射線治療は泌尿器科が受け持つことになり,その成績については学会,学術誌等々に発表してきました。正式に現部長が昭和45年に勤務し,昭和52年7月に放射線科より独立して泌尿器科が開設されました。現在診療科は他に,外科,内科,婦人科,頭頸科,放射線科,化学療法科,整形外科,眼科,歯科があり,皮膚科は嘱託医による診療を行っています。
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