Japanese
English
特集 肝胆膵の救急画像
肝外傷
Hepatic Trauma
真々田 裕宏
1
,
吉田 寛
1
,
谷合 信彦
1
,
小井土 雄一
2
,
山本 保博
2
,
田尻 孝
1
Yasuhiro MAMADA
1
,
Hiroshi YOSHIDA
1
,
Nobu-hiko TANIAI
1
,
Yuuichi KOIDO
2
,
Yasuhiro YAMAMOTO
2
,
Takashi TAJIRI
1
1日本医科大学第1外科
2日本医科大学高度救命センター
1First Department Of Surgery,Nippon Medical School
2Department of Emergency and Critical care Medicine,Nippon Medical School
キーワード:
肝外傷
,
TAE
,
開腹手術
Keyword:
肝外傷
,
TAE
,
開腹手術
pp.167-171
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100338
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要旨 肝外傷に対する治療法とその適応について,症例を提示して解説した.画像診断による検査法は超音波検査,CT検査が重要であるが,他臓器損傷の合併も念頭に置いて入念な観察をする.全身状態,循環動態が安定していれば,基本的には経過観察とする.遅発性合併症に注意し,全身状態の慎重な観察は言うまでもなく,画像診断を適宜に施行して,腹腔内effusionの増加,被膜下血腫の増大など,止血が得られていない所見が認められれば,血管造影を施行する.緊急および待期例の血管造影にて血管外漏出像(extravasation)を認めた場合にはTAEを施行する.TAEにて止血不能の場合や,損傷が大きい場合は開腹手術を選択する.中等度の損傷の場合は大網を充填し止血する.高度の損傷の場合は肝切除を行う.
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