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特集 消化器外科におけるInterventional Radiology(IVR)
胆道狭窄に対するIVR—とくに経皮経肝的アプローチによる胆道バルーン拡張術および金属ステントを用いた胆道内瘻術について
Interventional radiology in management of biliary strictures
小川 薫
1
,
佐藤 信紘
1
1順天堂大学医学部消化器内科
キーワード:
胆道狭窄
,
バルーン拡張術
,
金属ステント
,
胆道内瘻術
,
IVR
Keyword:
胆道狭窄
,
バルーン拡張術
,
金属ステント
,
胆道内瘻術
,
IVR
pp.955-964
発行日 1994年8月20日
Published Date 1994/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901600
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閉塞性黄疸の原因となる胆道狭窄症例に対し,経皮経肝胆道ドレナージ術の手技を応用して,胆道バルーン拡張術ならびに胆道内瘻術を施行した.良性胆道狭窄25例に経皮経肝胆道バルーン拡張術を行った.術後成績は良好で,全例に成功し,胆道狭窄の改善を認めた.拡張時の疼痛以外,重篤な合併症は認めなかった.一方,悪性胆道狭窄162例に経皮経肝胆道内瘻術を行った.162例中135例に従来のポリエチレンステントを使用し,27例に新開発の金属ステントを用い治療成績を比較した.金属ステントは,試みた27例全例に成功した.さらに,術後の家庭復帰率は,胆道外瘻術だけでは7.1%と低いのに比べ,胆道内瘻術を行ったポリエチレンステント群では83%,金属ステント群では96.3%と非常に高く,患者のQOLを向上させることができ,延命効果もあった.
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