外科研修医実践講座・13
術後愁訴とその対策
徳原 真
1
,
堀 孝吏
1
,
坂本 昌義
1
1三井記念病院外科
pp.877-881
発行日 1994年7月20日
Published Date 1994/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901586
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はじめに
術後の愁訴は,患者が麻酔から覚醒したときより発生する.その内容は患者個人によって異なり多彩であるが,多くの術後経過をみてきた医療サイドとしては,「いつものこと」とおざなりになってしまうこともある.しかし,愁訴が合併症を発見する糸口となることもあり,注意深く対応する必要がある.また,患者のquality of lifeが重要視されている現在,負担のない闘病生活を送るという意味でも,愁訴に対して適切な対策をとるのは外科医の務めである.
本稿では,術直後からよく遭遇する愁訴を取り上げ,筆者らがとっている具体的な対策を述べてみたい.
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