Japanese
English
臨床報告
間置空腸の通過障害に対するバイパス術の経験
Bypass surgery for obstruction of flexed interposed jejunum-A case report
井上 匡美
1
,
竹中 博昭
1
,
角村 純一
1
,
三木 康彰
1
,
横地 啓也
1
,
永井 勲
1
Masayoshi INOUE
1
1社会保険紀南綜合病院外科
キーワード:
胃全摘術
,
空腸間置法
,
食道逆流
,
バイパス術
Keyword:
胃全摘術
,
空腸間置法
,
食道逆流
,
バイパス術
pp.647-650
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901552
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はじめに
胃全摘術後の後遺症の1つに食道逆流症状がある.その主な原因は胃噴門部の逆流防止機構の喪失によるとされ1),再建に空腸間置法やRoux-en—Y法,Double tract法などが選択されるようになり減少してきている.しかし,中にはRoux-en—Y再建例で術後の腸管癒着による挙上空陽の屈曲蛇行が逆流に関与することがあるといわれている2).われわれは,空腸間置法で再建した胃全摘術後に,間置空腸の通過障害による逆流症状を認めた症例に対し,バイパス術を行い良好な経過を得たので報告する.
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