Japanese
English
臨床報告
血清CA19-9が高値を呈した脾類表皮嚢胞の1例
A case of splenic epidermoid cyst with high level of serum CA19-9
佐々木 賢二
1
,
寺嶋 吉保
1
,
國友 一史
1
Kenji SASAKI
1
1徳島大学医学部第1外科
キーワード:
脾嚢胞
,
CA19-9
Keyword:
脾嚢胞
,
CA19-9
pp.643-646
発行日 1994年5月20日
Published Date 1994/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901551
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
緒言
脾嚢胞は以前から比較的まれな疾患とされてきたが,近年,画像診断の進歩によって,その報告例も年々増加の傾向にある1,2).これに伴い,CA19−9などの腫瘍マーカーが高値を示す脾嚢胞症例の報告が散見されるようになってきた.CAI9-9は,悪性腫瘍に限らず,膵胆道系の良性疾患でも上昇することはよく知られているが,100U/mlを越える場合は悪性である可能性が高いとされる3).今回われわれは,術前血清CA19-9が異常高値を示した,左卵巣嚢腫合併,CAl9-9産生脾類表皮嚢胞の1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.