特集 性ホルモンと産生・依存性腫瘍の基礎と臨床
性ホルモン依存性悪性腫瘍 (1)エストロゲンと乳癌―乳癌の発生から最新分子標的治療まで―
木川 雄一郎
1
1関西医科大学附属病院乳腺外科助教
キーワード:
乳腺
,
エストロゲン
,
エストロゲン受容体
,
ホルモン療法
,
分子標的薬
Keyword:
乳腺
,
エストロゲン
,
エストロゲン受容体
,
ホルモン療法
,
分子標的薬
pp.31-36
発行日 2020年6月1日
Published Date 2020/6/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.27.02_0031-0036
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乳腺の発達や乳癌の発生にはエストロゲンが深く関与している。最も生理活性が強いものはエストラジオールであり,乳癌細胞のエストロゲン受容体と結合することで転写活性が進む。これらは以前から乳癌治療のターゲットとされてきた。代表的な治療薬は,選択的エストロゲン受容体モジュレーターとアロマターゼ阻害薬で,複数の大規模臨床試験で有効性は示されている。近年,転移・再発期において選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーターや,これら薬剤と分子標的薬の併用療法が高い効果を認めている。「KEY WORDS」乳腺,エストロゲン,エストロゲン受容体,ホルモン療法,分子標的薬
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