Japanese
English
特集 乳癌診療—今日の話題
乳癌に対する標準的化学療法
Standard chemotherapeutic regimen for breast cancer
元村 和由
1
,
野口 眞三郎
1
,
稲治 英生
1
,
小山 博記
1
1大阪府立成人病センター外科
キーワード:
乳癌
,
標準的化学療法
,
補助化学療法
,
進行再発乳癌
Keyword:
乳癌
,
標準的化学療法
,
補助化学療法
,
進行再発乳癌
pp.77-82
発行日 1994年1月20日
Published Date 1994/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901462
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術後補助療法や進行再発乳癌に対する化学療法として,欧米ではCMF(Cyclophos-phamide, Methotrexate,5-Fluorouracil)療法が標準的なレジメンとなっている.一方わが国では,補助療法として5-FU(5-Fluorouracil)系経口剤とTAM(Tamoxifen)の1〜2年の併用が効果をあげており,また進行再発乳癌に対してはADR(Adriamycin)を含むレジメンを用いる場合が多い.n0乳癌に対する補助療法は再発のリスクが低い症例には無治療か内分泌療法を,リスクの高い症例には化学療法が適当である.新しい化学療法剤としてTaxol, Taxotere, Navelbine, CPT-11などがあり,強い抗腫瘍効果が期待できる.
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