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特集 前立腺癌の内分泌療法—気になる最新の動向
ホルモン療法の副作用対策—骨関連
The bone health management in prostate cancer patients on androgen deprivation therapy
植村 元秀
1
Motohide Uemura
1
1大阪大学大学院医学系研究科器官制御外科学(泌尿器科)
キーワード:
前立腺癌
,
ホルモン療法
,
骨粗鬆症
Keyword:
前立腺癌
,
ホルモン療法
,
骨粗鬆症
pp.368-372
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205324
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要旨 前立腺癌に対するホルモン療法は非常に有効な薬物治療であるが,前立腺以外に対するアンドロゲンの生理作用は骨塩量増加,筋肉量増加,脂肪量減少,性機能維持など多岐にわたり,そのアンドロゲン遮断による有害事象も見逃すわけにはいかない。アンドロゲン遮断療法によっては骨塩低下による骨粗鬆症が生じることが明らかとなっており,さらに去勢抵抗性前立腺癌患者におけるグルココルチコイドが単独およびほかの薬剤との併用療法として用いられることによって,ステロイド性骨粗鬆症の要素も加わる。前立腺癌患者における,いわゆる癌治療に伴う骨塩減少(cancer treatment-induced bone loss:CTIBL)のマネジメントの重要性は特に大きくなりつつある。
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