Japanese
English
臨床研究
小腸アニサキス症の早期診断における超音波検査の有用性について
Utility of ultrasonography for early diagnosis of small intestinal ansakiasis
井戸 弘毅
1
,
湯浅 肇
2
,
岡田 政信
2
,
井出 満
3
,
利光 鏡太郎
3
,
縣 裕篤
3
Kouki IDO
1
1名古屋徳洲会病院外科
2聖隷三方原病院総合診療内科
3岸和田徳洲会病院超音波検査室
キーワード:
小腸アニサキス症
,
早期診断
,
腹部超音波検査
,
小腸限局的浮腫
Keyword:
小腸アニサキス症
,
早期診断
,
腹部超音波検査
,
小腸限局的浮腫
pp.1457-1462
発行日 1993年11月20日
Published Date 1993/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901425
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はじめに
小腸アニサキス症は早期診断が困難で急性虫垂炎,イレウスなどの急性腹症として開腹され,初めて本症と診断される例が多い1-5).しかし,本疾患は保存的治療により改善されることが多く,早期診断法の開発が望まれている.最近,超音波装置の進歩に伴い,消化管も腹部超音波検査の対象となり,小腸アニサキス症においても,腹水,小腸の浮腫などが超音波所見として報告されている2,5,6).今回われわれは,最近経験した8例の小腸アニサキス症の腹部超音波像を検討することにより,本症の早期診断における超音波検査の有用性について知見を得たので報告する.
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