Japanese
English
臨床報告
小腸アニサキス症イレウスに対し緊急腹腔鏡手術を施行した1例
A case of emergency laparoscopic surgery for anisakiasis of the small intestine causing ileus
酒井 健一
1
,
石丸 英三郎
1
,
大柳 治正
1
Kenichi SAKAI
1
1大阪曉明館病院外科
キーワード:
小腸アニサキス症
,
イレウス
,
腹腔鏡手術
,
腸管気腫
Keyword:
小腸アニサキス症
,
イレウス
,
腹腔鏡手術
,
腸管気腫
pp.1389-1394
発行日 2019年11月20日
Published Date 2019/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212768
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要旨
症例は62歳,男性.受診2日前に鮮魚刺身を摂取し,受診当日朝より上腹部痛と嘔吐が出現し受診した.諸検査でイレウスが疑われたため腹部造影CTを施行したところ,限局した空腸の浮腫と壁肥厚を認め,これより口側の腸管は著明に拡張し腸管気腫も呈していた.拡張腸管壁の造影欠損は認めないものの,強い腹痛と白血球高値を伴うため,診断と治療目的に,同日緊急手術にて審査腹腔鏡を施行した.硬結浮腫腸管の部分切除術を施行したところ,粘膜面に刺入するアニサキス虫体を認め,小腸アニサキス症イレウスと診断した.
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