特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅷ.乳幼児の外来外科疾患
4.腸重積症
橋都 浩平
1
1日本赤十字社医療センター小児外科
pp.279-281
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901396
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腸重積症は,小児外科的腹部救急疾患のなかでも最も症例数の多い疾患である.そのほとんどは回盲部腸重積症であり,乳児期に多発する,典型的な症例では診断を誤ることはないが,非典型的な例も多い.治療は,空気もしくはバリウムの注腸整復であり,その整復率は80〜90%である1).最悪の合併症は腸管の穿孔であり,この防止のためには注意深い診断,治療操作が必要である.その危険があると思われる症例は,とりあえず輸液を行ったあとに専門施設に搬送すべきである.
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