Japanese
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特集 一般外科医のための小児外科
腸重積症
Intussusception of infancy and childhood
秋山 洋
1
Hiroshi AKIYAMA
1
1国立小児病院外科
pp.1379-1384
発行日 1974年12月20日
Published Date 1974/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407206150
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はじめに
小児外科領域で腸重積症は古くから知られている疾患であり,しかもそけいヘルニアに次いで症例の多い疾患で,外科医であれば本症を経験しない人はほとんどないといえる.しかし,最近の小児外科の進歩にともなつて他の重症小児外科疾患に比べ比較的軽視される傾向にありがちであるが,症例が多い関係上,小児外科的疾患のなかでも重要な疾患であることはいうまでもない.事実,本症の治療も一般小児外科の重症患児の患者管理の進歩にともなつて著しく向上されてきている.
小児の腸重積症は特発性回盲部腸重積症,憩室,ポリープ等腸管の器質的疾患に起因する腸重積症,開腹術後における腸重積症などがみられるが,その大多数は原因不明の特発性回盲部腸重積症であり,今回はこの回盲部腸重積症について,われわれの経験した症例にもとづいて特に診断面,治療面について述べたいと思う.
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