内科医のための小児診療の手引き
腸重積症
嶋田 和正
1
1都立母子保健院
pp.1222-1224
発行日 1971年7月10日
Published Date 1971/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402203767
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腸重積症はおもに乳児にみられる非常に特色のある疾患である.それまで健康であった小児が一転突然激烈な症状に見舞われ.しかも発病から12時間,おそくも24時間以内に適切な治療を受ければ予後が良いが,それよりも処置が遅れるか,誤った治療を受けるなら.ほとんどが急速に死の転帰をとるというように,その明暗が極めて際立っているのである.したがって本症は小児の診療に当たって,第一線医師が常に念頭におくべき疾患の1つといえよう.
Copyright © 1971, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.