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増刊号 検査項目と異常値からみた—緊急・重要疾患レッドページ
14章 小児疾患
腸重積症
Intussusception
上野 滋
1
1東海大学医学部外科学系小児外科学
pp.564-565
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542202012
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腸重積症では,腸管がすぐ肛門側の腸管に引き込まれて重なり,その結果,腸管の血流障害により絞扼性イレウスの病態をきたす.代表的な小児救急疾患で,乳児期に好発する.腹痛(不機嫌),嘔吐,血便を呈し,死亡することもあるため,適切な診療が求められる.早期診断には超音波検査が極めて有用で,腸重積症を疑った小児では,特徴的なtarget signを見逃さないようにする.超音波検査による腸管血流の消失,腸管重積部の液体貯留,病的先進部の存在,白血球数増多,C反応性蛋白質(CRP)高値,腹部X線写真での遊離ガス像や腸閉塞所見はより重症であることを示す.
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