Japanese
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特集 MRSA感染症対策の実際
MRSA肺炎の診断と治療
MRSA pneumonia-diagnosis and treatment
後藤 元
1
1東京都立駒込病院呼吸器内科
キーワード：
MRSA肺炎
,
バンコマイシン
,
アルベカシン
Keyword:
MRSA肺炎
,
バンコマイシン
,
アルベカシン
pp.733-738
発行日 1993年6月20日
Published Date 1993/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901177
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黄色ブドウ球菌は上気道に常在菌叢を形成しており，特に入院症例では，こうした黄色ブドウ球菌の過半はすでにMRSAで占められる状況となっている．したがって，気道由来材料からMRSAが分離される頻度は高くなっているが，こうしたMRSAの分離と実際のMRSA肺炎の発症との間には，明らかな乖離がある．MRSA肺炎の診断に際しては，菌側の要因に加えて，宿主側の感染防御機構の欠陥にも十分な注意を払う必要がある．治療には，塩酸バンコマイシンおよび硫酸アルベカシンが選択される．
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