今月の主題 肺炎
院内肺炎
MRSA肺炎の診断と治療
青島 正大
1
1東京医科大学第1内科
pp.2055-2057
発行日 2003年12月10日
Published Date 2003/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102313
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ポイント
・喀痰から分離されるMRSAの多くは定着状態であり,感染症にまで至っていない.
・喀痰のグラム染色でブドウ球菌と多数の好中球,および貪食像を認め,培養にてMRSAが分離されればMRSAが起因微生物であると診断できる.
・MRSA肺炎の治療にはバンコマイシン,テイコプラニン,アルベカシンが用いられるがTDM(therapeutic drug monitoring:治療薬モニタリング)を必要とする.
・定着状態のMRSAは,抗MRSA薬による治療の対象ではない.
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