臨床外科トピックス がん遺伝子の基礎と臨床・3
胃癌における遺伝子異常とその臨床応用
米村 豊
1
,
伏田 幸夫
1
,
津川 浩一郎
1
,
二宮 致
1
,
宮崎 逸夫
1
1金沢大学医学部第2外科
pp.659-670
発行日 1993年5月20日
Published Date 1993/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901167
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はじめに
近年,遺伝子工学の発展・普及により,ある種の癌ではその癌に特異的な遺伝子異常があることが明らかとなった.家族性大腸ポリポーシス,網膜芽細胞腫などの遺伝性悪性腫瘍では,遺伝子診断はおろか遺伝子治療までも行われつつある.
胃癌における遺伝子異常も本邦の研究者により徐々に解明されてきた.本稿では胃癌の遺伝子異常と外科臨床における応用について,われわれの成績を中心に述べる.
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