綜説—今月の臨床
生体部分肝移植
松波 英寿
1
,
橋倉 泰彦
1
,
池上 俊彦
1
,
千須和 寿直
1
,
河西 秀
1
,
北原 修一郎
1
,
寺田 克
1
,
嘉数 徹
1
,
西牧 敬二
1
,
杉山 敦
1
,
宮川 眞一
1
,
百瀬 芳隆
1
,
石曽根 新八
1
,
川崎 誠治
1
,
幕内 雅敏
1
,
河原崎 秀雄
2
,
岩中 督
2
,
高山 忠利
3
,
鎌田 直司
4
,
土肥 雪彦
5
Hidetoshi MATSUNAMI
1
1信州大学医学部第1外科
2東京大学医学部小児外科
3国立がんセンター中央病院外科
4Queensland University Department of Surgery
5広島大学医学部第2外科
pp.649-657
発行日 1993年5月20日
Published Date 1993/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901166
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Ⅰ.はじめに
脳死ドナーからの肝移植が未だに開始できない現在,生体部分肝移植は国内で行える末期肝不全に対する唯一の有効な治療法であり,その良好な成績から,生体部分肝移植は本邦で確固たる地位を築きつつある1,2).
本稿では,自験例を紹介するとともに,生体部分肝移植の問題点と今後の展望に関して述べる.
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