Japanese
English
手術手技
腹腔鏡下胆道鏡と総胆管結石切石術の経験
The experience of laparoscopic choledochoscopy and removal of common bile duct stones
木村 泰三
1
,
桜町 俊二
1
,
松田 寿夫
1
,
後藤 秀樹
1
,
高林 直記
1
,
原田 幸雄
1
Taizo KIMURA
1
1浜松医科大学第1外科
pp.1623-1629
発行日 1992年12月20日
Published Date 1992/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901061
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はじめに
腹腔鏡下胆嚢摘出術は,その有効性と安全性が認められ,開腹胆嚢摘出術にかかわる術式となりつつある.しかし,術中に結石を総胆管内に落下させたり,術中胆道造影で総胆管結石や病変を疑った場合の対応が問題である.従来の開腹胆嚢摘出術であるならば,直ちに胆道鏡を行ったのであるが,腹腔鏡下に行う胆道鏡についてはまだ報告は少なく1-4),手技も確立されたとはいえない.
われわれは,1991年6月より腹腔鏡下胆道鏡を導入し,1992年5月までの1年間に9例の腹腔鏡下胆道鏡と4例の総胆管結石切石術の経験を得た.その手技と症例について報告し,腹腔鏡下に行う胆道鏡や総胆管結石治療が,手技上にどのような問題点を有するかについて考察を加えた.
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