Japanese
English
臨床報告
高度肥満者に発症した臍ヘルニアの1例
A case of umbilical hernia occuring in a morbidly obese patient
大谷 裕
1
,
岡 伸一
2
,
倉吉 和夫
2
,
河野 菊弘
2
,
吉岡 宏
2
,
金山 博友
2
Yuu OHTANI
1
1松江市立病院腫瘍化学療法・一般外科
2松江市立病院消化器外科
キーワード:
臍ヘルニア
,
Ventralex®
,
肥満
,
捻転
Keyword:
臍ヘルニア
,
Ventralex®
,
肥満
,
捻転
pp.225-229
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104470
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨
症例は58歳の女性(BMI=66.7).過去に臍ヘルニア嵌頓で整復されたことがあるが,その後は放置していた.2009年7月に症状が再発し,当院救急外来を再受診した.臍周囲の間欠的な疼痛がコントロールできないため,緊急手術を施行した.ヘルニア囊を開放すると,その内部に癒着した小腸が捻転しており,これを解除した.また,ヘルニア門はprosthesisを用いて修復した.本症例のように長期間放置されていた臍ヘルニアでは,ヘルニア囊内の癒着が発端となり発症した消化管の捻転が疼痛の原因となる可能性があると思われたが,同様の症例報告は過去になく,大変稀なケースであると考えられた.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.