特集 外科患者・薬物療法マニュアル
Ⅲ.術前・術後管理における薬物療法の実際
14.動脈血栓症手術
江里 健輔
1
,
吉村 耕一
1
1山口大学医学部第1外科
pp.108-109
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900958
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急性動脈閉塞症の手術
急性動脈血栓症では,動脈硬化などの血管壁の異常のみならず,初期血栓により閉塞部の中枢・末梢側に血流うっ滞が加わり血栓は急速に進展する.血栓の進行に伴い,肢の虚血範囲は拡大する.血栓症は塞栓症と比較して手術による肢救済率が低く,かつhigh risk症例が多いため,初期治療における抗凝固療法,線溶療法の有無は,肢の予後(肢切断)のみならず生命予後にも重大な影響を及ぼす.
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