今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
肺血管疾患
肺動脈血栓塞栓症
藤岡 博文
1
,
中野 赳
1
1三重大学医学部第1内科
pp.896-898
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906813
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ポイント
●肺血栓塞栓症は少ない疾患ではなく,すべての科の治療過程で発症しうる.
●慢性肺血栓塞栓症は持続性の肺高血圧を呈する.
●本症の低診断率を克服するには本症を疑うことが重要である.
●確定診断には,できる限り肺動脈造影を行う.肺シンチグラムのみでは過診断につながる.
●治療はまずヘパリンを投与し,その後重症度,発症背景に応じた治療法を選択する.
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