Japanese
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特集 膵癌への挑戦
B 膵癌の治療法の選択
膵嚢胞腺癌
Treatment of malignant cystic neoplasms of the pancreas
小菅 智男
1
,
島田 和明
1
,
山本 順司
1
,
高山 忠利
1
,
木下 平
1
,
山崎 晋
1
,
尾崎 秀雄
1
,
向井 清
2
Tomoo KOSUGE
1
1国立がんセンター病院外科
2国立がんセンター研究所病理部
pp.1041-1043
発行日 1992年8月20日
Published Date 1992/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900863
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膵嚢胞腺癌は,臨床的な観点からは,膵管拡張を伴う膵管内腫瘍を含めた広義の嚢胞性膵疾患の一部として考えるべきである.特に,粘液性嚢胞腺腫(癌)および粘液産生性膵管内腫瘍(癌)は,同一のカテゴリーと考えて対処するべきである.診断の主眼は仮性嚢胞との鑑別に置き,腫瘍性嚢胞あるいは膵管内腫瘍のカテゴリーに入ると考えられる病変は,原則として切除の適応となる.切除後の予後は良好であり,切除手術の安全性が高まった現在,バイパス手術の適応は特に慎重に決定する必要がある.
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