Japanese
English
特集 膵癌への挑戦
B 膵癌の治療法の選択
膵島腫瘍
Treatment of pancreatic islet cell tumors
伊豆蔵 正明
1
,
宮田 正彦
1
Masaaki IZUKURA
1
,
Masahiko MIYATA
1
1大阪大学医学部第1外科
pp.1045-1052
発行日 1992年8月20日
Published Date 1992/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900864
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膵島腫瘍の治療の原則は腫瘍切除である.悪性の頻度はインスリノーマの10%を除き50〜90%と高率であるが,多くはslow growingであり,可及的に腫瘍を切除し補助療法を加えることにより長期生存が期待できる.根治的腫瘍切除には,術中局在診断および完全切除の判定が重要である.術中超音波検査は82〜95%で存在診断可能であり,膵管,血管との位置関係の確認にも有用である.術中門脈血ホルモン濃度の迅速測定は,局在診断および完全切除の確認に有用である.補助療法としてホルモン過剰に対する治療および腫瘍の進展に対する治療を組み合わせる.
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