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特集 いまイレウスを診療する
D イレウス:Selected Topics
癌性腹膜炎による消化管通過障害症状の治療
Treatment for symptoms due to intestinal obstruction induced by carcinomatous peritonitis
高橋 俊雄
1
,
萩原 明於
1
,
谷口 弘毅
1
Toshio TAKAHASHI
1
1京都府立医科大学第1外科
pp.779-782
発行日 1992年6月20日
Published Date 1992/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900832
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ポイント:癌性腹膜炎による消化管通過障害に対する治療では,まず外科的方法による通過障害の改善を考慮すべきである.外科的療法は奏効する場合が意外に多く,たとえそれがby-pass手術に終わっても,外科的治療が奏効した場合には,他の治療法よりも効果が確実である.また,その確実な症状改善効果により多少の延命効果も期待できる.化学療法などの他の治療法には,主にドラッグデリバリーシステムを利用した様々な方法があるが,癌性腹水の貯留している場合には,剤型を工夫した抗癌剤の腹腔内投与を,また腹水非貯留例では選択的動注療法が効果的であると考えられる.
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